【理学療法士監修】旅行中に足がつる原因と正しい予防法|水分・ミネラル対策も解説

もう旅先で「こむら返り」に悩まない!専門家が教える足つり対策のすべて

 

 旅行中の足つりは神経筋の誤作動+脱水+環境ストレスの複合が原因

観光を楽しんでいたのに、突然ふくらはぎがピキッ——。

旅先での「こむら返り」は思った以上に多くの人が経験しています。

 

実は、これには科学的なメカニズムと、しっかりした予防法があります。

理学療法士が最新の研究をもとに、わかりやすく解説します。

 


なぜ旅行中に足はつりやすい?理学療法士が原因を解説

 疲労・脱水・環境変化が神経筋のバランスを崩すことが原因

旅行中は長時間の歩行、飛行機やバスでの移動、慣れない靴などにより、足の筋肉に大きな負荷がかかります。

さらに、気温や湿度の変化による発汗や水分不足も重なり、筋肉がつる条件が揃ってしまうのです。

 

神経筋制御の障害

筋肉の動きを調整するセンサー(筋紡錘と腱紡錘)が疲労や急な負荷で誤作動。

特に、普段使わない筋肉への刺激(坂道・段差・長距離歩行など)が引き金になります。

脱水の影響

機内の乾燥や屋外観光時の汗で水分が不足。

脱水は筋肉への命令系統(神経伝達)の興奮性を高め、痙攣が起きやすくなります。

多因子の複合リスク

筋疲労、環境ストレス、靴の不適合、睡眠不足などが合わさることでリスクがさらに増大。


旅先で実践できる!「つらない足」を作る正しい予防法

ストレッチ+水分・電解質補給+靴の工夫が三本柱

足がつるのを防ぐには、“多角的な予防”がカギ。

以下は、PEDroスコアの高い研究でも推奨される実践的な方法です。

水分・電解質管理

経口補水液(Na⁺ 45–60 mmol/L)を1.5〜2L/日を目安にこまめに摂取。

アルコールを飲む際は、同量の水をプラスするのがコツです。

【P最大14倍★お買い物マラソン】経口補水液 ORS 介護 スポーツ ドリンク エブリサポート 500ml ×48本セット 清涼飲料水価格:5480円
(2025/7/5 10:40時点)
感想(430件)

動的ストレッチ

旅行前後や休憩時に、腓腹筋ストレッチ(膝を伸ばしてつま先を引く)を10〜20秒×3セット

痙攣発生率を有意に下げるとの報告があります。

 

機能性シューズの活用

アーチサポートや適度なクッション性を備えたインソールで、歩行時の筋負担を軽減。

靴が合っていないと筋緊張が高まり、足つりリスクが急上昇します。

 


もし旅先で足がつってしまったら?即効性のある対処法

まずはストレッチ、強い痛みには芍薬甘草湯も選択肢に

こむら返りが起きたら、焦らずに以下の対処をしましょう。

ストレッチ(他動的筋伸展)

つった筋肉(ふくらはぎなど)をゆっくりと伸ばす

足首を背屈(つま先を体側に)させる動きで痛みを和らげます。

効果は即時で、RCTでも優先的対処法として推奨。

 

芍薬甘草湯の活用

服用後数分で効果が出ることもあり、夜間のこむら返りにも有効。

副作用(偽アルドステロン症など)に注意し、長期使用は避けましょう。

定形外)【第2類医薬品】ツムラ漢方 芍薬甘草湯エキス顆粒 20包【68】価格:1477円
(2025/7/5 10:41時点)
感想(0件)

 


つった後のケアと再発防止のポイント

 急性期はストレッチ、再発防止は日常的なストレッチ+電解質ケア

つった直後はしっかりと筋肉を伸ばすことが最優先。その後は予防を意識しましょう。

 

急性期対応

  • 他動的ストレッチ(ゆっくり筋肉を伸ばす)を行う。
  • 冷やしたりマッサージするよりも、まずは伸ばす!

 

再発予防

  1. 定期的なストレッチ
    • 毎晩寝る前に腓腹筋・足底筋のストレッチ。
    • 短時間でも毎日の継続が鍵。
  2. 電解質の補給
    • 汗をかいた日は、マグネシウムやカリウムを含む飲料や食材を活用。
    • 高リスクの人(高齢者、糖尿病など)は特に意識を。
  3. 芍薬甘草湯の予防使用
    • 頻繁につる人は、旅行中だけ予防的に服用するケースも。
    • 医師や薬剤師と相談しながら使用を。

 


まとめ:専門知識で「足つりの不安」を解消し、旅行を心から楽しもう!

  • 足のつりは、疲労・脱水・神経筋バランスの乱れが主な原因。
  • 「ストレッチ」「水分・電解質補給」「靴の工夫」が予防に有効。
  • 芍薬甘草湯は即効性・予防効果ともに高評価。ただし使用には注意。

しっかり備えて、次の旅では足つりゼロの快適な時間を楽しみましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました